中央値とは、データを小さい順に並べた時の真ん中の値。同じ値のデータが最も多い値は最頻値という。
画像に示した年代別平均貯蓄額。驚くべきは20代と50代の貯蓄額の中央値が、それぞれ8万円 30万円にすぎないことだ。20代の半数は貯金が8万円以下だし、50代の半数は30万円しかない。日本は新自由主義経済の掛け声に浮かれて、気が付けばsafty netが破れて久しい。だから貯蓄に頼らざるを得ない。にもかかわらず政府は物価対策を放棄。
報道によれば、壮年男性がコロナ感染して僅か半日で死亡したという。その間救急車が患者を乗せたまま問い合わせた病院は200カ所以上。それでも受け入れる病院はなく、走り続けた挙げ句自宅に戻り絶命した。同じような例が相次いでいる。これを医療崩壊寸前と呼ぶ行政もTVも狂っている、寸前ではなく既に崩壊。明らかな医療放棄。 僕が怖いと言っていたのはこのことだ。日本の新規陽性者数と1日当たりの死者数は世界1位、という惨状。とっくに子どもや既往症ある人や妊婦が医療から弾き出されている。病院経営には莫大な補助金がつぎ込まれるが、医療そのものは消滅。これは国民皆保険制度下の行政犯罪。狂気の沙汰。
その上実質賃金は下がりつづけ年金も削られ物価は上がる。にもかかわらず弱者の怒りの行動は組織されない。弱者・敗者はまるで生きていること自体が罪であるかのように、恥であるかのように息を潜めている。tvでは警察ドラマと武将ものや公営ギャンブルとプロ化したゲームの勝ち組だけが画面に踊る。金がなければギャンブルか投資で稼げと宣伝が流れる。ギャンブルや投資に回す金もないのに。貧しい労働者は存在しないかのような電波の世界。
うらぶれた街や狭く密集した住宅がドラマから消え、城や宮殿ばかりが登場する。社会全体が、貧しさ、敗者に対する想像力を失っている。
恐れねばならないのは、こうして自我像を喪失すれば温和しく秩序ありげな国民ほど、輝かかりし過去の「栄光」に自己を埋没して一気に暴発することだ。
成長著しい中国や韓国を揶揄する雑誌が売れ、攻撃的発言が視聴率を上げる。しかし滅びた日本の栄光は妄想の中にしかない。暴発も妄想も一度始まればコントロール出来ない。
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