日帝支配下の中国で阿片理連を握ったのは、三井と三菱であった |
この会見は 2002年5月 行われた。ここに引用するのは一部分である。 Domenico Pacittiはピサ大学教授、彼の質問は省略した。 全文はhttp://terasima.gooside.com/interview0205italy.html
Pacitti:ここイタリアでは、ベルルスコニは、国政選挙の時に、シチリア島のマフィアから大きな支援を受けたのではないかという重大な疑惑を持たれています。
Chomsky:はい、しかしシチリア島のマフィアはどこから来たのでしょうか。ご存知のように、マフィアはムッソリーニ政権によって解体されていました。マフィアが再建されたのは、英米軍がシチリア島とイタリア南部とフランス南部を初めて通り過ぎた時でした。
マフィアが再建されたのは、レジスタンスの力を削ぎ、左翼運動に打撃を与えるためでした。そういったことは、イタリアだけのことではありませんでした。それは世界的な現象でした。それは日本にも影響を及ぼしています。ファシズムの勢力を支え、左翼運動に打撃をあたえるために、第2次世界大戦後、米国は天皇ヒロヒトを復活させました。
Chomsky:フランスでは強力な反ファシスト抵抗運動と労働運動がありました。そこで、フランス南部は即座に、イタリアの次に、最初の攻撃対象のひとつになりました。労働組合や左翼運動に打撃を与えようとするものでした。そのことをするために、彼らはフランス南部でコルシカ島のマフィアを復活させました。 そして、そのことが世界中のヘロイン不正取引の原因となっています。マフィアに支払いをするために、彼らはマフィアにヘロイン生産の独占権を与えたのです。いわゆる「フレンチ・コネクション」についても同じことが言えます。それが、戦後の麻薬問題が発生した原因なのです。
Chomsky:イタリアの場合、確かにマフィア・コネクションなどの犯罪行為を表に引き出すことは価値があります。それは人々が知るべき事実だからです。
日本のヤクザと政治も切っても切れない関係にある。そのことは組織暴力団の拠点が、神奈川、兵庫、山口であることから推測できる。
又、政治的に不安定な地域、例えばインドシナ半島の黄金の三角地帯、ニカラグア、タリバン政権崩壊以降のアフガニスタンなどでは、アヘン栽培と情報機関の暗躍が絶えない。不安定化や飢餓が、情報機関介入後もたらされているのである。日本軍の特務機関と阿片の関係にも触れないわけにはゆかない。
かつて日の丸は、日本軍専売阿片の商標として使われていた。当時も阿片専売は国際条約で禁じられていたが、日本軍は旧満州国の農村部でアヘンを生産、都市部で販売。その収益で占領地支配を支える仕組みを作っていた。狙いは、反戦抵抗を逸らす愚民政策である。政治犯を「処置」する為に阿片窟は、効果的であるばかりか莫大な利益をもたらしたのである。
戦中「ある日本の名士が中国奥地を旅行した。車窓から山村の寒村に日の丸の旗が翻っているのをみて、「日本の国威がかくも支那の奥地に及んでいるのか」と随喜の涙を流したという話がある。なんぞ知らん、それがアヘンの商標であることを知ったら、かれはなんといって涙を流したであろうか」江口圭一『日中アヘン戦争』(岩波新書)アジアで唯一阿片を防いだのが日本だという曲解がある。商品としての阿片の うまみに酔い痴れ、支配の道具としての阿片の魅力に取り憑かれ、死に至る病に国民を追い込んだのは、日本財閥であり軍部であったのだ。1937年には世界の阿片生産量の9割を占めるようになる。その害毒は、原爆を落とされるまで列島中枢を麻痺させ、敗戦後も従属という重症中毒を招く程の後遺症をもたらしている。
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