「ゲリラが耐えてきたもので、あの過酷なB52爆撃テロに匹敵するものはない。1.5キロ先 でも爆撃の轟音で鼓膜が破れ、これでジャングルの住人の多くが永久に耳が聞こえなくなった。1キロ先でも衝撃波を受けたものは気絶した。500メートル以内に一発でも落ちれば、補強されていない防空壕の壁は崩れ落ち、中でうずくまっていた人たちは生き埋めになった。その恐ろしさは徹底していた。頭が、逃げ出せという、分けも判らぬ叫び声をあげるのだが、体の機能は統制不能に陥るのだ」 解放戦線幹部チュオン・ニュー・タン
誇り高い貧しさに込められた不屈の愛国心 |
僕たちベトコンは米軍より弱く、北ベトナム軍兵士ほど武器を持っていなかったから、頭を使う必要があった。罠を仕掛け、待ち伏せし、米軍兵士を1人でも負傷させるか殺すかして、また1日戦えるなら、それが勝利だった。水滴が石に穴を穿つようにアメリカの軍隊を摩耗させるつもりだった」
「ベトナム戦争を過ぎて」大石芳野
1億円の募金を目指して「ベトナム人民支援日本委員会」が結成されたのは、65年5月だった。我々を駆り立てたのは、圧倒的な戦力と情報操作にものを言わせて民族絶滅に狂奔する米軍への憎しみと、弱さを糊塗しないベトナムの美しい生き方に魅了されていた。募金は75年までに5億662万円に達した。
椿三十郎が、家老の奥方に「あなたはギラギラとして、まるで抜き身の刀のようね。でも、本当にいい刀はきちんと鞘に入っているものですよ」とたしなめられて、頭をかく場面がある。無類の剣豪が、冷酷な殺人鬼になりかねない瀬戸際を、自ら救出するのはこうして頭を掻くという「弱さ」である。
「弱さという美徳」の対は「強さの傲慢」だろう。
チャーチルがヒトラーやムッソリーニに対して抱いていた共感の一つに「優等文明は劣等文明を支配・指導する」という理論があった。チャーチルは常々インド人やインド文明を劣等視し、イギリスによって支配されることが必要不可欠と確信していた。インド人に選挙制度を与えるべきか否か聞かれた際にチャーチルは「彼らはあまりにも無知なので誰に投票したらいいか分かるはずもない。彼らは人口45万人の村で4、5人が集まって村の共通の問題を討論するような簡単な組織さえ作ることができない身分の卑しい原始的人種なのだ」と答えている
「挫折した子どもに愛の手を差し伸べる必要がどこにあるの」 井村雅代(女子シンクロナイズド日本代表ヘッドコーチ 大阪府教育委員)
米空母乗組員が強盗殺人容疑で逮捕された事件で、ジョナサン・グリナート第7艦隊司令官とジェームズ・ケリー在日米海軍司令官が日本国民と横須賀市民あての公開書簡を発表した。「日本には『雨降って地固まる』ということわざがあるが、この事件が触媒の役割を果たし、日米同盟がより強くなる結果をもたらしてくれるといいと思う」などと述べている。
シャラフ・パキスタン大統領はCBSテレビとのインタビューで、2001年の9.11事件後、米政府から対テロ戦で米国に協力しなければパキスタンを爆撃すると脅しを受けたと暴露した。それによると、ムシャラフ大統領はパキスタンの情報長官が当時のアーミテージ米国務副長官から「爆撃される準備をしておけ。石器時代に戻る準備をしておけ」と言われたと説明。副長官はパキスタンがアフガニスタン国境付近に持つ基地を米軍に引き渡し、国内の反米感情を抑えることなどを要求したという。
「女性を強姦するのは、紳士として恥ずべきことだが、女性を強姦する体力がないのは、男として恥ずべきことである」「レイプ犯人が犠牲者として貞操についてルーズな思想の持主を襲ってくれればよいのです」「これも自分が魅力的だからこんなことになったのだと、かえってお得意になってくれるかもしれないのです」文化庁長官、教育課程審議会会長・三浦朱門
追記 思いつく中に、美徳は指をおるほど少なく、傲慢はやりきれないほど多い。
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