紅茶の産地ダージリンで無期限ゼネストが続き、ハンストも継続、人間の鎖は100kmに、デリーにもデモが拡大。
ネパール語を母語とし自治州の設立を要求するするゴルカ人に、西ベンガル州政府は同化政策を強行、ベンガル語の履修を義務化。衝突が相次ぎ、すでに3人が死亡。
19世紀からベンガルのゴルカ人は自治を求め、1980年には1200人が死亡する事態に発展している、ゼネストも今回が初めてではない。自治州「ゴルカランド」創設を求める「ゴルカ人民解放戦線」は、ベンガル語を話す外部の人間がゴルカ人の資源を搾取し、ベンガル人の文化や言語を押し付けていると批判している。
日本のTVは東京の繁華街に出かけて、「紅茶が高くなると困る」という声ばかりを拾っている。一人ぐらい、老人や高校生が、「私は、ストを断乎支持します」との声がないのが、歯痒い。電波にのらないだけかもしれないが。
こんな時に自前の特派員を送れもしないマスコミも情けない。新聞の値段ばかりは飛び抜けて高いのだ。
例えば、日本の大新聞は街のスタンド売りで、一部130円一ヶ月3925円、対してワシントンポストがスタンド40円、一ヶ月 450円、英国フィナンシャルタイムズ 7ヶ月で50ドル。それでいて日本の新聞のページ数は英米の半分である。一社当たりの発行部数を考えれは、収益総額は比べ物にならない。
新聞教育〈NIE〉は、新聞社の自画自賛に終始していて醜悪かつ幼稚である。押し紙や記者クラブの問題、官製報道の垂れ流しによる新聞精神劣化、などを新聞教育が取り上げないのは分かり切っている。子どもの批判精神をこんなところでも骨抜きにしているのだ。
こういう時、BBC報道では、「紅茶は・・・でもストは、彼らの権利だ」という街の声が入る。階級意識が国民の意識深く浸透しているのがわかる。この意識があってこそ「ゆりかごから墓場まで」のビバリッジ報告は保守党が作業をはじめ労働党が受け継いだのである。何故なら大戦が終わったとき、大戦の英雄チャーチル率いる保守党の圧倒的勝利を誰も疑わなかったが、予想を裏切って労働党が大勝利を収めたからである。そしてこれがおそらく、かの「偉大なる」英雄チャーチルの最晩年が伝記に描かれない理由である。
日本では、敗戦後から一貫して、スト迷惑論がマスコミの主論調であった。
追記 ストライキによる損失日数(2015年、仏2010年、単位、千日)を比べると、恐ろしい。米740、仏3850、独1092、韓国447、日本15、我々の労働基本権は無くなったに等しい。
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